こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。 先週から男子の国内ツアー競技が始まりました。 初戦から白熱した競技内容となりましたが、最後に笑ったのは今年から選手会長になった宮本勝昌選手でした。
それにしても、これほどまでに注目された大会は過去にあったでしょうか? それを示すように、大会史上最多のギャラリー(1万5262人)が観戦に訪れ、選手とギャラリーが一体となって大会を盛り上げてくれました。
ほとんどのギャラリーのお目当ては石川遼選手だったようでしたが、石川選手も初日から素晴らしいプレーを見せ、最終の結果は残念でしたが、部門別の成績を見るとドライバーの平均飛距離と平均パット数で1位となり、パワーと繊細な集中力を兼ね備えている片鱗を見せてくれました。 しかし4日間をプレーするためのスタミナと精神力の維持という点では、まだまだ課題があるように感じました。 それでも石川選手の今後の活躍が、益々楽しみになる大会であったことに違いはありません。
先週まで3回にわたって足首のことについてお話しましたが、皆さん実践して頂けたでしょうか? 今週は、手のことについてお話します。 手は、クラブのグリップを握って、からだからクラブへと力の橋渡しをしている重要なポイントです。 そのポイントとなる手のかたちや指の動きが正常であると、クラブに力がスムーズに伝わると思いますので、一度チェックしてみましょう。
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手のアーチができますか? |
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手のアーチを作ることで、クラブを包み込むように握ることができます。 |
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握り拳を作った時、拳の山がほぼ一列に並びますか? |
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拳の山の並びがほぼ一列でない場合、手の中の中手骨という骨の長さが正常でないように思いますので、力が入りづらくなるでしょう。 |
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手を握ったり、開いたりできますか? |
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当然握ったり、開いたりできない場合は、クラブを握ることができません。 |
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指を開いたり(外転)、閉じたり(内転)できますか? |
3. |
母指(親指)以外の4指を水平以上に反らしたり(伸展)、90度近くまで曲げたり(屈曲)することができますか? |
4. |
母指(親指)を開いたり(伸展)、手のひらに触れたり(屈曲)することができますか? |
5. |
母指(親指)と他の指の先端を接触させるという動き(対立)ができますか? |
皆さん、いかがですか? グリップを握った時、力が入りやすい状態になっていますか? もしそうでなければ、指の動きや手のかたちが正常になるように、徐々に練習してみて下さい。 |