旭川イーグルゴルフセンター

旭川イーグルゴルフセンター


所在地:北海道旭川市
末広8条4丁目

TEL: 0166-53-4919
FAX: 0166-53-4939

打席数:55打席
距離:205ヤード
駐車場:90台


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毎週木曜日更新

第38回 水胞(マメ)の処置方法

2008.3.20

こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。
先週は、水胞(マメ)がなぜできるかについて話をしました。
今週は、できてしまった水胞の処置方法についてアドバイスを送りたいと思います。

はじめに水胞の状態の確認が必要です。
水胞が潰れているか、いないかによって処置方法がやや違います。
水胞は、感染などの問題があるため、むやみにつぶしたり、水を抜いたりしないほうが安全です。
しかしプレー中に水胞によって患部に痛みが生じた時は、滲出液を抜くことがあります。
その際、鍼(はり)の種類は二次感染を考え、滅菌済みの使い捨て注射針などを用いることが良いでしょう。
また運動によって水胞が潰れてしまった場合、次のような順序で処置して下さい。
1)
生理食塩水や水で洗浄し、破れた皮膚を整えましょう。
消毒剤の使用は、刺激による痛みを強くしたり、傷口を乾燥させるため、できるだけ避けた方がよいと思います。
 
洗浄後、破れた皮膚を整える
2)
傷口と皮膚の裏側にワセリンなどの軟膏を塗りましょう。
次に皮膚を整えて、さらに軟膏を塗って下さい。
 
傷口と皮膚の裏側、また上皮にワセリンを塗る
3)
ジェル製材などの保湿材や滅菌ガーゼをあて、ポリウレタンフィルムやテープで固定しましょう。
 
ポリウレタンテープで保護
  あるいは、傷口を治すのに最適な保湿環境を維持し、治癒を促進させる、ハイドロコロイド(Hydrocolloid)製材の保湿パッドなどで全体を保護しましょう。
 
ハイドロコロイド製材のパッドで保護
傷口をすぐに乾燥させると、傷口に亀裂が生じ、新しい皮膚がなかなかできにくいため注意が必要です。傷口を保湿し、徐々にきれいな皮膚ができるようにすることが大切です。
もしゴルフのプレー中に水胞が潰れた時、試してみて下さい。
そのためには、水胞ができても大丈夫なように次のようなものを準備しておくのもよいことです。
ポリウレタンテープ
ポリウレタンフィルム各種
ハイドロコロイド製材各種
また、もちろんはじめから水胞(マメ)を作らない工夫も必要です。
【水胞(マメ)の予防法】
ソックスを2枚重ねで履く
  ソックスを重ねて履くことで、2枚のソックスの間で摩擦力を分散させ、皮膚にかかる剪断力(せんだんりょく=ずれを生じさせる力)を少なくしてくれます。
保護材の使用
  いつも運動時に水胞(マメ)のできる位置に、ハイドロコロイド製材やポリウレタン製材、テープなどの保護材をあらかじめ貼っておく。
パウダーを皮膚にかける
  汗をかいて皮膚の表面が湿った状態にしておくと、運動時に皮膚の接触面の剪断力を分散することができず、水胞ができやすくなります。
パウダーを使って皮膚の表面をさらさらな状態にしておきましょう。
これらのことに注意して、痛みや不快感のないゴルフを楽しみましょう!
 
次回更新予定:2008年3月27日

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