こんにちは、アスレティックトレーナーの黒澤です。 まだ2月というのにツアープレーヤーが参加する試合の情報が続々と報道されています。
日本のツアー競技の開幕は、女子は3月7日からの“ダイキン・オーキッド・レディース”、男子が4月17日から始まる“東建ホームメイトカップ”ですが、それまで待てないプレーヤーが多いようです。
ツアープレーヤーの中には、試合の感覚に早く慣れることを目的にしているプレーヤーや、改造したスイングを試すプレーヤー、また自分のからだがどのくらいできているかを試す者もおり、皆いろいろな目的を持って試合に出場しているようです。
石川遼プロも先週のオーストラリアでの試合を見ると、まだまだからだのコンディションができていないようですね。 プロのプレーヤーは、心・技・体が良いコンディションでないとなかなか結果を出すことができないと思います。
からだのコンディションを良くするには、スイングを作るのと同じように1つずつ目的を持って作っていくことが大切です。 しかし、それをこの時期から行っているツアープレーヤーはちょっと準備が遅いように感じます。今の時期は、からだを作るのと同時にコーディネイトすることが必要です。
皆さんも目標・目的を持ってからだ作りを行っていますか?
からだ作りを考えると、皆さんの中には飛距離を伸ばすことを目標にトレーニングを行っている方が多いようですね。 そのため、上半身がまさに鎧を着ているかのように鍛えあげられた方がいますが、はたしてそれが良いことなのかというと『?』の文字が浮かんできます。
先々週は四十肩・五十肩とは何かということと、その予防について。 先週は肩関節のインナーマッスルの鍛え方についてアドバイスをしました。 そして今週は、肩関節をより安定させるためのトレーニングについてアドバイスを送りたいと思います。
肩関節をもっと安定させるためには、肩の周りのアウターマッスルを鍛えることが重要です。アウターマッスルは、三角筋や大胸筋、僧帽筋(そうぼうきん)など体の表面に近く、目で見て発達しているかどうかをすぐに確認することができる筋肉です。 そのほとんどが意識して動かすことができる随意筋(ずいいきん)で、トレーニングによって大きな力を発生させることができるようになります。
しかし、ゴルファーがあまり鍛えすぎてボディビルダーのような筋肉にすることが良いこととは思いません。 プレー中に筋肉が邪魔になって、思うようなスイングができなくなってしまうことがあるからです。 ゴルファーに求められる肩周囲の筋肉は、柔軟性があることが必要で、あまり大きな負荷をかけるトレーニングではなく、小さな負荷を徐々にかけていくのが理想のように思います。ここでは、そのようなトレーニングでチューブを使った内容のものをいくつかご紹介したいと思います。
チューブは、はじめ強度の弱いものから使用し、徐々に強度を上げていくようにしましょう。
皆さん、常に目標・目的を持ってトレーニングに励んで下さい。 |