旭川イーグルゴルフセンター

旭川イーグルゴルフセンター


所在地:北海道旭川市
末広8条4丁目

TEL: 0166-53-4919
FAX: 0166-53-4939

打席数:55打席
距離:205ヤード
駐車場:90台


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毎週木曜日更新

第19回 食事はタイミングと内容が大切!

2007.11.8

前回は、からだがなぜ食事(栄養)を必要とするかを簡単にご紹介しましたが、今回は私たちアスレティックトレーナーが、ツアープレ竏茶п[に食事についてどのようなアドバイスをおくっているかをご紹介いたします。
ツアープレーヤーは、どのようなタイミングでどのようなものを食べていると思いますか。
多分皆さんの中には、ツアープレーヤーは常に特別なもの(朝からステーキなど)を食べている印象が強い、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
決 してそうではありません。
むしろ私たちがアドバイスをおくっていることは、なるべく普段通りの食事を心掛けるということです。 ただしそこには、いろいろな工夫が隠されています。

まずはツアー競技当日、朝起きてから競技終了後までに、どのタイミングでどのようなものを食べているかを注意点も紹介しながらお話いたします。

 

ツアープレーヤーは、競技のスタート時間に合わせて就寝・起床時間、朝食の時間、内容を決めています。
例えば朝起きてからからだが本来の動きを始めるには、神経の目覚めと共に約4時間が必要とも言われていますので、スタート時に本来の動きを早期に取り戻すため、就寝時間を決めて約7~8時間の睡眠時間を確保することを勧めています。

朝食(試合前の食事)は、消化吸収の時間を考え、スタート時間より3~4時間前に終了すると十分に消化でき、血中ブドウ糖などが正常になり、心身ともに安心してスタートすることができるようになります。
しかしスタート時間が早 いことなどがネックとなり、なかなか朝食を3~4時間前に終了することが難しいのも現状です。

ツアープレーヤーは、カートに乗って競技に参加することがなく、歩いて参加するため、長時間のエネルギー補給が必要になります。
また、ゴルフのスイングは瞬発系の運動のため、最近は選手の中でクレアチンを摂取して瞬発力を持続させようとするプレーヤーも いるようです。
(瞬発力を養うエネルギー供給は、アデノシン三リン酸(ATP)やクレアチンリン酸(CP)に貯えられているため、クレアチンを摂って、筋肉内のクレアチンリン酸を増やそうとします。)
クレアチンは体内にも微量保有しており、また肉や魚の中に も少量含まれますが、食物から摂るには相当の量が必要となるため、ツアープレーヤーはサプリメントで摂取していることがほとんどで す。


朝食(試合前の食事)は、次のようなことを意識しながら摂るようにアドバイスしています。


【朝食:試合前の食事のアドバイス】

1) からだを動かす筋肉のエネルギー源(筋グリコーゲン)を貯えるために、糖質を摂りましょう。
2) 多くの判断力を養うのに必要な、脳や神経のエネルギー源(肝グリコー ゲン)を貯えるために、糖質を摂りましょう。
3) 体温や筋温を上昇させるために、糖質を摂りましょう。
4) 生もの、消化の悪い食べ物は避けましょう。
5) 体調を整えるために、ビタミン類(B群、Cを中心)やミネラル類を摂りましょう。
6) 腸内にガスが溜まるような、食物繊維の多い野菜は避けましょう。

上記のようなことを含めて、ごはん、パン、麺類、餅、果物などを中心に朝食を組み立て、空腹感をなくし、パワーが十分に発揮できるようにアドバイスしています。
またゴルフは試合時間が長いため、時にエネルギー補給が必要になる ことがありますので、そのような時には、おにぎり、バナナ、カステラを少しだけ摂るように勧めています。

競技終了後は、筋グリコーゲンの回復や疲労回復を促進させるために、速やかに糖質とタンパク質を摂ることと、発汗などで失われた水分を補給することを第一に考えています。
しかしあまり食べ過ぎると夕食などで食べることができな くなるため、むやみに食べるのではなく、体重1kgあたり約1g(4kcal)の糖質を摂る目安が理想とされています。体重80kgの選手ですと 糖質80g(320kcal)です。


皆さんも参考にして試してみて下さい。
きっとスタートの際、爽快に第1打を打つことができるでしょう。

 
次回更新予定:2007年11月15日

第18回 からだは食事が頼り 2007.11.01
第17回 クーリングダウンで明日の疲労を少なくしよう! 2007.10.25
第16回 ウォーミングアップの実際 2007.10.18
第15回 ウォーミングアップは必要? 2007.10.11
第14回 痛みに耐えながらのゴルフはノー! 2007.10.04
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