皆さんは、アスレティックトレーナーがいろいろな選手とすぐに会えると思ってはいませんか? それは大きな間違いです。
私がはじめてプロゴルファーのケアを担当したのは、1993年に私が所属していたゴールドウィンとウェアの契約をしていた室田淳プロでした。
当時室田プロは、腰の不安で悩んでいたようで、それがきっかけで私達トレーナーが紹介を受けました。
それはモォ~びっくり、今までゴルフは人生で数えるくらいしか経験したことがなかった私です。何を話したらいいのか? はじめは不安で不安でたまりませんでした。
いっそこの話はなかったことにして欲しいとも考えました。
しかし室田プロのやさしい性格や話易い人柄の助けがあって、からだのケアを行う際、徐々にアドバイスをおくるようになり、その後はケアだけでなくトーナメントにも帯同するようになりました。
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思い出の品、室田プロのウェアとボール。 |
しかしその頃、プロゴルファーが専属のトレーナーをツアーに帯同させることなどほとんどなく、知っているだけでも2、3人のトレーナーしかいなかったことで、常にプレシャーを感じながら仕事をしていました。
それからはテレビで放送される試合を録画し、プロのスイングを何度も見て研究、いつしかからだの姿勢や使い方についても話を聞いてくれるようになった時のことは、大変嬉しかったのを今でも記憶しております。
皆さんもご存じのように男子は4日間の大会で、火曜日が練習ラウンド、水曜日がプロアマと練習ラウンド、木・金曜日が予選ラウンド、土・日曜日が決勝ラウンドです。
室田プロは、プロアマに参加することが多く、練習ラウンドが火曜日のため、火曜日から帯同して金曜日の予選ラウンドが終了するまでが、私に与えられた時間でした。
とはいってもけがをしている時などは、決勝ラウンドの成績以上にそのことが気がかりになり、他の仕事が手につかなかったことがありました。
その後室田プロの腰の不安も無くなり、現在はツアー帯同をしておりませんが、今でもテレビでゴルフの放送があると選手の状態を気にしながらも楽しく観戦しております。
今年6月にUBS日本ゴルフツアー選手権が宍戸カントリーで行われた時、久しぶりに練習ラウンドを見に行きましたが、トレーナーを同行されているプレーヤーが増えているのに驚きと喜びを感じました。
私は、1998年8月にケアステーションというアスレティックトレーナーの派遣の会社を設立、現在Jリーグ、社会人野球、テニス関係、陸上やバスケットボールのチームなどにアスレティックトレーナーを派遣しています。
また神田に治療院を開き、日頃は選手や一般の人のケアを行っています。
時々、ゴルフ関係者も来ることがありますので、皆さんけがでお困りの時はご相談下さい。
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前列左から、代表村木、副代表黒澤、後列左から戸塚、網田。
この他7名のスタッフがいます。 |
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